ヤンゴンで多く発生している病気の中には日本では一度も聞いたこともない病気もあります。そして細菌ウイルスも種類が多く、非常に強力なウイルスも存在しています。ミャンマー特有の病気に対する知識を持つことで、感染を避けることもできます。また、病気に罹ってもどのように対処するかを予め想定しておけば無用な心配を減らすことが可能です。

食中毒など

食品に付着する菌から発症する。日本では体験したことのない激しい腹痛、下痢、嘔吐、発熱。ミャンマーではサルモネラ菌・大腸菌・シゲラ菌・アメーバ菌・コレラ菌が多い。汚染された食品から移る感染病には腸チフス、パラチフス、A型肝炎がある。

対処方法
手洗いをしっかり行う。不衛生な場所での食事を避ける。腹痛になった場合は下痢を止めるのでは無く、出すこと。酷い場合は便検査ができる医療機関に行き、原因のバクテリア菌を特定し、適切な薬を処方してもらうことで早めに治ります。また腸チフス・A型肝炎はワクチンがありますが、ミャンマーには在庫が少ないので注意が必要です。

東京クリニックでの対応

可能

便検査あり。
腸チフス・A型肝炎ワクチン在庫要確認。

デング熱

蚊に刺されることで感染する。デング熱の初期症状はインフルエンザに似ている。インフルエンザ検査とデング熱判定検査ができる医療機関で診察を受ける必要があります。熱がある間は血液中にデング熱ウイルスがいるので、蚊を媒介して移る可能性があります。看護する方も注意が必要です。免疫力が弱いお年寄り・子供・成人でも体調が落ちている状態は掛かり易い。

対処方法
熱の症状が出たら早めに医療機関で受診し検査を受ける。デング熱・陽性の場合は会社を休み、室内の蚊の対策をして二次感染を防ぐ。

東京クリニックでの対応

可能

デング熱検査あり。
インフルエンザ検査あり。

インフルエンザ

風邪は接触感染ですが、インフルエンザは空気感染でも移り、高熱(38度以上)・体全体の痛み、肺炎など重症化することもあります。インフルエンザ検査(陽性)→インフルエンザ専用薬を処方。ミャンマーでは雨季(5月~10月)に流行しますので、事前にインフルエンザ・ワクチン接種も対策の一つです(接種後、抗体ができるまで約2週間)。

対処方法
インフルエンザ予防接種、うがい、手洗いの奨励及び、咳が出たらマスク着用、医療機関で受診し、インフエンザ判定検査を受け、陽性なら会社を休み、二次感染の拡大を抑えることが重要。

東京クリニックでの対応

可能

インフルエンザ検査キットあり。
インフルエンザ専用薬あり。
インフルエンザ予防接種あり。

狂犬病

狂犬病を発症した犬に噛まれて体内にウイルスが侵入すると発症する感染症。噛まれたら、すぐに石鹸水で傷口を洗い流し、医療機関で狂犬病ワクチンとグロブリン(血清)を打つこと。暴露前に予防接種が完了している場合は抗体ができている可能性が高いが、予防接種していない場合は血清を打たないと効果は低い。発症後の致死率100%

対処方法
犬に触らない。噛まれる前にワクチン接種。未接種で噛まれた場合、グロブリン(血清)がある医療機関へ受診すること。

東京クリニックでの対応

可能

狂犬病ワクチンあり。
グロブリン(血清)あり。

結核

WHOの結核蔓延国に指定されていて、医療現場ではミャンマーの10人に1人は結核キャリアと言われている。結核を発症した場合、咳から空気感染するので、オフィス全体に広がる可能性があります。知らない間に感染している場合がありますので、ミャンマーから本帰国される場合、結核検査は必須です。また、結核キャリアは健常者と変わらない為、自ら検査をしない限り見つけ出すことは困難です。

対処方法
日頃から咳が出たらマスク着用し、周囲にも着用をお願いする。人混みを避ける。事務所、映画館、カラオケ等で、咳をしている人を避ける。咳が酷いようなら医療機関で診察を受ける。精度の高い結核キャリアの判定検査を受けることで結核菌を持っているかわかります。

東京クリニックでの対応

可能

TB Golden Test(結核キャリア判定検査)あり。
胸部X線検査(結核発症前後検査)あり。
痰検査(結核発症前後検査)あり。

肝炎

A型・B型・C型の肝炎が多く存在し、A型は食べ物と人の手などから経由して感染します。A型は人の糞便にウイルスがいる為、汚染された水にも混入している。B型・C型肝炎は血液・性感染と言われていますが、感染経路が不明な事例も多く感染者が多いミャンマーでは注意が必要です。

対処方法
事前にAB肝炎ワクチン接種することで予防が可能です。A型肝炎予防は手洗いの徹底と水の管理が重要です。C型肝炎ワクチンは無く、性行為においてはコンドームの使用も100%ではないので定期検査をお勧めします(感染疑われる行為から3か月後検査)。

東京クリニックでの対応

可能

A・B型肝炎混合予防ワクチンあり。B型肝炎予防ワクチンあり。
ワクチン接種後のA型・B型肝炎抗体検査あり。
ABC型肝炎判定検査あり。

HIV

別名エイズは主に血液感染、性感染、その他の感染。2018年ミャンマー国内HIV感染者数約22万、日本約2万人。ヤンゴンは国内で最も感染者の多い地域のひとつ。発症前HIVキャリアの状態では気がつかない場合が多い(HIVキャリアからも感染する)。現在はHIV発症を抑える良い薬もある為、HIV検査での早期発見が非常に重要です。

対処方法
信用できない歯医者で治療しない。信用できない床屋で髪・髭を剃らない。タトゥーを入れない。行きずりの性行為を控える。効果のあるワクチンは無く、コンドームの使用と3ヵ月に1回程度の定期検査をお勧めします(感染疑われる行為から2週間後検査)。

東京クリニックでの対応

可能

HIV検査あり。
専門医在籍。

性病(STD)

ヤンゴンで多く見られる性病ですが、梅毒は感染力が高くキスでも感染するため要注意。免疫力の弱い乳幼児は感染者の汗からでも移ります。医療機関で治療すれば治りますので早期発見が重要です。
1位:梅毒(感染疑われる行為から3週間後検査)
2位:淋病(感染疑われる行為から3日後検査)
3位:クラミジア(感染疑われる行為から3日後検査)

対処方法
行きずりの性行為・キスを控える。効果のあるワクチンは無く、コンドームの使用と3ヵ月に1回程度の定期検査をお勧めします。

東京クリニックでの対応

可能

STD検査あり。
専門医在籍。

高血圧

高血圧が引き起こす病気(脳梗塞・脳卒中・心筋梗塞)はミャンマーで発症すると致命的です。高血圧の方は1月~4月乾季のヤンゴンで長時間、外で過ごすことは避けましょう。ゴルフ等の屋外スポーツをする場合、十分注意して下さい。

対処方法
血圧の上150超えている方は医師にご相談下さい。高血圧の薬を飲むことで血圧を下げることができます。また高血圧の方は定期的に脳梗塞・脳卒中・心筋梗塞のリスク検査をお勧めします。痺れ等が出た場合は、早めに医療機関で診察をして下さい。

東京クリニックでの対応

可能

血圧リスク検査あり
高血圧・医療相談あり

熱中症

熱中症を避けるため、傘をさす、帽子をかぶる、そして水分補給・塩分をとるなど対策が必要です。それでも体が怠い、フラフラする等の症状が出ている場合は早めに医療機関へ行き適切な治療を受けて下さい。

対処方法
太陽の下に長時間いない。水分をこまめにとる。調子が悪いと感じたら無理をせず休む。医療機関で注射・点滴などの回復処置をしてもらう。

東京クリニックでの対応

可能

回復させるための点滴や注射は可能だが、状態が良くならない場合は入院する必要がある(他院搬送)。当クリニックには入院施設はない。

切り傷

軽い切り傷もばい菌が入ると腫れて痛みが取れない場合があります。また、切り傷は破傷風の心配もありますので、事前に破傷風ワクチンを接種しておくことが重要です。

対処方法
消毒をしてからバンドエイド、包帯をしましょう。悪化した場合は医療機関に行き、適切な治療と処方薬を飲むことが重要です。

東京クリニックでの対応

可能

破傷風ワクチンあり。
大量に血が出ている状態での来院は応急手当後、総合病院に搬送されます。

打撲・骨折

軽い打撲でも擦り傷がある場合は、ばい菌が強い為、医療機関での治療をお勧めします。。

対処方法
レントゲン撮影をして骨に異常がないか調べます。異常がある場合、専門の整形外科医の診察を受診して下さい。

東京クリニックでの対応

可能

レントゲンあり。
大量に血が出ている状態での来院は応急手当後、総合病院に搬送されます。