12月52018

《Dr.ミントQ&A》交通事故の対処法

《質問》ヤンゴン空港に到着してまず気になるのが、交通事情の悪さとルール無視の車と歩行者です。ミャンマーの縮図とも言える状況で、何も危害が及ばなければ笑っていられますが、一歩間違えれば、この状況の被害者になりかねません。そこで質問なのですが、交通事故に巻き込まれてしまった場合の対処方法を教えて下さい。

 

先生、日本人が交通事故に巻き込まれるケースとして一番多いのが、車に乗っていて別の車と激突することだと思うんですが。

 

まず加害者と被害者では対処方法が変わりますが、自分で車を運転すると加害者になりかねません。この国での運転は極力避けるべきです。加害者になると非常に厄介です。

 

例えば、タクシーに乗っていた時に後ろから追突されて、強く頭を打ってしまった場合は、どうしたらいいでしょうか?日本なら警察と救急車を同時に呼んで安静にして現場で待つイメージですが。。。

 

すぐに治療が必要なのと脳へのダメージと後遺症が心配なケースですね。まず現場ではドライバー同士で話し合いが始まるか、喧嘩が始まるかです。日本と違うのは警察も救急車も呼ばない可能性があります。

 

Taxiドライバーはお客様をケアしてくれないんですか?

 

基本的に他者に期待はしないで下さい。事故が起きたら前の座席に置いてあるTaxiドライバーのライセンスを写メすること。次に事故に関係した車の車両No.を写メして下さい。追突した車の運転手のドライバーライセンスも写メできたら完璧です(見せてくれない、免許無しもある)。両方のドライバーの名前と電話番号を聞いたら、現場から別のタクシーをつかまえてエマージェンシー施設がある政府系病院へ自力で行きましょう。また、忘れてはいけないのがどこで事故にあったのか?道の名前と近くに何があるか、できれば住所を把握する必要があります。(2019年2月現在これは間違いと判明)

明らかに出血していて病院に行く必要があるケースは乗車していた運転手と共にヤンゴンの警察がいる政府系病院へ行って下さい(民間病院では基本受け入れません)。また、ドライバー同士が示談で事故を処理した場合で、出血もない場合(頭を強く打った等)は、まずドライバーに医療費用を請求するのが原則です。しかし、拒否された場合は直ぐに民間の病院へ行き治療を行って下さい(このケースは事故扱いになりませんので、東京クリニックは受け入れます)。

 

現場にいて警察と救急車を待たなくていいんですか?

 

日本とは仕組みが違います。来る警察は交通専門の警察官です。この事故現場に来る警察官は事故証明は出してはくれません。また救急車もいつ来てくれるのかわかりませんので、待つ必要は全くありません。

 

わかりました。政府系の病院ではなく近くの民間病院へ行ってはダメですか?

 

ダメです。東京クリニックへ来ても診ることはできません。2019年2月より外傷、出血が無ければ受け入れます。

 

それでは事故(外傷、出血が酷いケース)が起きた時に行けるヤンゴンの政府系の病院を教えて下さい。

 

ダウンタウンにあるYangon General Hospitalはどんなシリアスケースでも受け入れてくれます。次に空港周辺で事故に遭った場合、North Okkalapa General Hospitalが近い。ヤンキン周辺ならSan Pya Hospitalだし、ティラワ周辺ならThanlyin General Hospitalが事故証明を出してくれる警察がいる病院です。ダウンタウンまで渋滞のリスクを考えればその地域の公立病院のEmergency Departmentへタクシーで乗り付けるようにしましょう。

 

公立病院は衛生環境に難があると感じます。事故証明だけ取得できたら民間の綺麗な病院へ移ることはできますか?

 

それはケースに寄ります。手術が必要なら民間の病院が受け入れてくれないかもしれませんし、事件性があるなら公立病院で退院の許可が出ないかもしれません。でも外傷がないケースで手術が必要ないなら転院の許可は出るでしょう。

 

私達は、事故が起きたらYangon General Hospitalだけしか頭にありませんでしたので、目から鱗です。

 

Yangon General Hospital以外の公立病院に行って、先生いなかったらYangon General Hospitalに行けと言われるけどね(笑)

 

瀕死の状態の時に、そんなこと言われたら笑えないですよ。。。確実にミャンマー嫌いになると思う。

 

事故だけは絶対に避けなければいけない。

 

でも起きたら、最も近くの教えてくれた公立病院へ行くことで助かる確率上がりました!後、他に注意点はありますか?

 

公立病院の警察官は英語が可能ですが、こういったケースで誤解は避けたいのでミャンマー語の通訳がいると心強いと思いますよ。

 

病院へ移動中にいろいろと相談できる保険会社、手配できる通訳会社、会社の同僚、日本語できる友達など、日頃から携帯電話に登録しておき、大切にしたいですね。

 

今から誰に頼むか、二つの選択肢は選んで準備しておいたほうが良いです。保険会社は病院のお金を出してくれるだけでなく、こういう時に通訳の手配や転院できる病院を準備してくれるので本当に助かると思うよ。それも24時間対応してくれるんだからね。

 

ミャンマーは準備が大事ですね。事が起きてから慌てても良い選択はできない。というか選びようがないので、他者に任せてしまう。。。

 

信頼できない他者に自分の身を任せるのは危険です。日本では通用してもここでは通用しません。事故が起きたらどんどん難しいことを選択していかなければいけません。迷っている時間はないんです。

 

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